第2.65世界線　【架空国家を作ろう】

統合整備計画は、グラン・メキシコ軍が1990年代後半から2000年代前半に推進した開発・取得計画である。「共通重装軌車輌」「共通汎用装軌車両」「共通装輪車両」「共通水陸両用車両」「共通空中突撃車両」の5つの車体プラットフォームにより、主力戦車、歩兵戦闘車、自走砲、自走対空砲など各種戦闘車両の部品を可能な限り共通化、地上軍の戦闘車両の整備性と調達コストを大幅に改善することを目的としている。

1990年代、メキシコ軍は、主力戦車だけでもT-74、T-79、T-84、T-90、T-95、T-96の6系統を整備しており、さらに歩兵戦闘車、装甲兵員輸送車などを含めると近接戦闘部隊の車両だけでも10種類以上が配備されていた。さらに、自走砲、ロケット砲、各種輸送車両などを含めれば、その種類は膨大なものに上った。これらは多くがバラバラの時期に開発されており、ある程度は部品の共通化にも配慮がなされていたが、整備性や調達コストの面で非効率的であった。2000年代に米墨関係が一時的に改善したため軍事予算は縮小されることとなり、これにより、可能な限り効率的にこれらの既存の車両を代替する車両群を開発することが必要とされた。
主力戦車についても1種類の戦車で代替するか、それとも従来通りのハイローミックスコンセプトを維持し2種類の車体を開発するかどうかで軍内で意見が分かれたため、暫定的に、主力戦車やそのシャーシをベースとする各種車両以外の車両について、「共通汎用装軌車両」「共通装輪車両」「共通水陸両用車両」「共通空中突撃車両」の4つの車体プラットフォームに大別して開発、さらにそれぞれの車体プラットフォーム間でも部品コンポーネントをできるだけ共通化することが目指された。
主力戦車については多くの議論を経た結果、まず「1.諸外国における第3.5世代主力戦車の大量配備に対抗するための、既存のT-90をベースに開発される安価かつ強力な第3.5世代主力戦車」をつなぎとして開発したうえで、「2.今後十数年間にわたって運用可能な発展性と拡張性を有する新世代の主力戦車」を開発する、という2段階で開発を推進、最終的に次世代戦車により既存の全ての戦車を代替しハイローミックスコンセプトを終了することが決定された。

「レオン」装甲戦闘車両共通プラットフォームは、統合整備計画において「共通重装軌車輌」として開発された車両である。この「レオン」装甲戦闘車両共通プラットフォームは、T-15主力戦車、MCIP-15重歩兵戦闘車、CAP-15 152mm自走カノン砲、CAP-16 203mm自走カノン砲、MBR-15装甲回収車、MIC-15戦闘工兵車、MD-15地雷処理車、MB-15架橋戦車などの車両のベースとなっている。後述する「レオパルド」装甲戦闘車両共通プラットフォームと一部部品コンポーネントが共通化されており、調達コスト低減を図っている。
詳細は「レオン」装甲戦闘車両共通プラットフォーム?を参照。

「レオパルド」装甲戦闘車両共通プラットフォームは、統合整備計画において「共通汎用装軌車輌」として開発された車両である。この「レオパルド」装甲戦闘車両共通プラットフォームは、MCI-04歩兵戦闘車、MCI-12歩兵戦闘車、MR-04偵察戦闘車、CAP-09 122mm自走カノン砲、MAP-04 120mm自走迫撃砲、MACI-04砲兵観測車、MBR-04装甲回収車、MIC-04戦闘工兵車、MD-04地雷処理車、MEM-04野戦救急車、CAAP-04自走式対空砲、CAAP-16自走式対空砲、SMAP-04近距離地対空ミサイルシステム、SMAC-06短距離地対空ミサイルシステム、MMC-04指揮通信車などの車両のベースとなっている。前述した「レオン」装甲戦闘車両共通プラットフォームと一部部品コンポーネントが共通化されており、調達コスト低減を図っている。
詳細は「レオパルド」装甲戦闘車両共通プラットフォーム?を参照。