第2.65世界線　【架空国家を作ろう】

シュタインナイルナイト=シュナインゲン家による統一君主国3つめの王朝である。1657年に現王朝であるブランック=シュビーデンブルグ家との対立によって、滅亡した。主に前期、後期、終期に大分されるが、概ね絶対君主制を旨とした治世がその特徴である。統一君主国の中世中期から近世の最初期を支配した*1。前期は、国内の平定と大陸への進出に、後期は東部島嶼部への進出と絶対君主制と強大な海軍力をもとにした対欧外交、終期は、立憲君主制を主張するブランック=シュビーデンブルグ家との対立と滅亡という歴史に分けられる。200代国王ラルラインナイト=シュタインナイルナイト=シュナインゲンの時期が最盛期である。190代から203代(二王朝時代を含めると206代まで)の13代(若しくは16代)の国王を輩出している。また、現在の王朝はこの王朝との対立で生まれたものではあるが、元々はこの王朝の貴族家であり、紋章もこのときのもののままであるためシュビーデンブルグ王朝は、シュナインゲン王朝の治世の一部と見る見方もある。この、治世を「絶対君主制的な劣悪な治世」とする学者もいれば、「統一君主国の礎を築いた偉大な王たちの時代」とする学者もおり、統一君主国四王朝の中でも最も評価が分かれる治世でもある。

初期は、諸侯制を中心とした統治が実施されていたが970年の第一次王政詔書を境として絶対君主的な王政へと転換していく。前半は、植民地拡大に力を注ぐために、軍需に金をかけ一気に君主国の軍備を近代化し、その後の大拡大に繋がっていく。中盤になって国家基盤が安定してくると、軍隊を縮小させその余剰人員を民需に導入して殖産興業に努めた。また、東部ではアブラヤシを植え大プランテーションを築き上げた。アブラヤシは、その後ヨーロッパへの主要輸出品となる。また、お茶やコーヒーなどの売買で栄え、そこで得た金を新工業の発展につぎ込んだ。これが、後のシュビーデンブルグ王朝期の産業革命の成功に繋がっていく。この頃になると、単純な領土力はさておき、総合力では東アジアの有力国家を超すほどの国力を有していたとされている。このため、特に海軍を中心とした軍事力の拡大に力を入れていった。欧州などから輸入した技術などにより、アジアの海軍の中でも最も最先端な装備を用いる海軍だった。また、欧州文化圏の海軍の中でも極めて優秀な海軍であった。
しかし、社会性の発達やヨーロッパでの市民革命を受けて、絶対君主制から民主政への転換を求める派閥と対立し、政府軍とこの勢力の間で大きな動乱が発生した。このときの筆頭派が後のシュビーデンブルグ王朝につながるブランック家であった。結果、神聖革命でシュナインゲン王朝最後の王が流刑とされ、治世が終了した。
なお、後にシュナインゲン家には、子爵位が授与されている。なお、滅亡から現在に至るまで、固有の領土は有せていない。