第2.65世界線　【架空国家を作ろう】

シュビーデンブルグ聖領の西部の海沿いと一部の島嶼部を領域とする。シュタインラビリア=フランスタイン都市圏を構成する一要素で、経済消費ベースで行くと、同都市圏第一位。中心部は、シュビーデンブルグ=スラインスタイン海に面し、対岸のフランスタイン島やその間にある島嶼部と王領や聖領の運搬物の集積地帯として発展した。また、1805年のスラインスタイン鉄道開業などにより、海運の一大拠点となったことと、近隣に海軍の一大拠点であるナインリッヒラントが位置していることにより、聖領西部で最も大きな都市の一つとなる。
しかし、対岸のフランスタイン市が工業の中心部となったことにより、人口が大きくそちらに流入し、結果として近隣の別の市町村に大きな市にその座を受け渡すことになる。それでも、中央部のシュタインラビリアセントラル・ステーションは、対岸の大都市であり、西部のフランスタイン市や、さらにその奥のナインライブス貴族領まで通じる高速鉄道の路線（シュタインラビリアエクスプレス）の始点であることなどから、交通の要衝であることは変わっていない。現在では、昼間人口が、在住人口の倍以上となっており、対策はされているものの、ラッシュ時間帯の混み具合は、首都であり最も昼間人口が大きいゴッデス=アイゲネス=ランド=セントラルより、大きいなど、様々な問題を抱えている。
また、文学作品の本拠の一つでもあり、統一君主国の出版首位のペンシルアート出版や、同二位のクナインニヒッテ出版の本社がおかれている他、郊外の急な坂が連なる住宅街や、島々などは、文学作品や、映画作品の舞台ともなっている。
2009年から9年連続で観光客数過去最高を記録し、2017年には観光客数が680万人と、2006年の合併により現在の市域となって以降で最多を記録している。2008年から2017年までで約25%の上昇となった。

市は、聖領と対岸のラピスラズリア島の一部をその市域としている。ラピスラズリア島と市内中心部は、短い海によって隔たれているが、これは、本土側にあり、シュタインラビリアエクスプレスと、ナショナルロード25thに沿うようにして建設されている。市内中心部には、シュタイン・ラビリアセントラルセントラル・ステーションを中心としてビル街が連なっている。ビル街には、様々なオフィスなどが入居しており、世界有数の出版社なども入っている。市内は、路面電車で各地が繋がれている。これは、地下鉄を引くとラピスラズリア島の市域から、市内中心部への利便性が下がってしまうことと、市域の作り方の問題で、地下鉄を作ろうとすると歴史ある地区を破壊してしまうことになるため、未だに路面店舗が用いられる。郊外には、鉄道の他、路面電車、路線バスなどで出ることができる。西側の郊外は、山を切り崩して作ったニュータウンが広がっている一方、東側は、坂に町並みが連なっている光景が見られ、坂沿いの町であることから、歴史的に白塗りの家が多いこともあり非常にきれいな町並みが見られる。ラピスラズリア島側の市街地は、工業地帯となっている他、フランスタイン=シュタインラビリア都市圏の空港となる「フランスタイン=シュタインラビリア空港」があり、中部島嶼部地方や、東方面島嶼部のハブ空港となる。また、シュタインラビリア=フランスタイン工業地帯の一つであるシュタインラビリア工業地域が広がっており、主に先進産業などの研究開発等を行っている。街は、長距離鉄道の他、周辺に暮らす150万人を超える利用者を支えるために、私鉄を始めとする様々な企業が多いというのが現状である。
ちなみに、ラッシュ具合は、毎朝に20両編成の快特電車が10分間隔で運転されているほどであり、それでも、満員電車となるといった具合である。

少なくとも、新石器時代には、ある程度人が定住していたと考えられている。西部の遺跡などからは、磨製石器などが見つかっており、いわゆる貝塚のようなものも発見されている。250年代に、この周辺に先住民の集落があり、攻撃を受けたとキリスト教会の資料に記されており、これが本当だとすれば、最初にこの都市に人の定住が確認されたきっかけである。この都市が統一君主国の領土となったのは1358年とされており、それまでは先住民が住んでいた。先住民は、他の例に漏れず迫害を受けており、この都市には、「先住民資料館」なる、彼らの文化を知り、追悼するという趣旨の資料展示が行われている。それ以降は、統一君主国の東方進出の拠点となり、1850年に現在の領土に確定してからは、東方からの貿易や、交易の拠点として栄えた。1945年以降の産業転換時代では、東方への交通の要所として、様々な鉄道会社によって開発が行われ開発が一気に加速した。
中心部には、駅を中心とした高層ビルなどが乱立し、西側には次々とニュータウンが建てられ、西側の歴史ある町並みはついに破壊されてしまった。国は、これを重く見て、西側とラピラズリア島の開発されていない地区の、保護を目的とした「歴史的町並みの保護等に関する法律」を立法した。これにより、歴史的町並みの破壊は終わったが、それは同時にそれ以上この都市の都市域が拡大していくことが終了することを示していた。
結果、都市として再開発をメインとして都市域を有効活用しているが、この周辺への人口集中を支えきれなくなっているとの指摘もある。