レユニオン級潜水艦 | |
|---|---|
 | |
| 基本情報 | |
| 種類 | 攻撃型原子力潜水艦 |
| 同型艦 | N/A |
| 運用者 | 環インド洋海洋帝国連邦海軍 |
| 建造費 | 14億8000万フラン(SSN-160) |
| 建造所 | ゴール造船所 |
| 性能 | |
| 排水量 | 水中：11000トン |
| 全長 | 112.0m |
| 全幅 | 13.1m |
| 吃水 | 10.28m |
| 機関 | 第5世代セリアカルサー式NaK原子炉×1基 |
| 駆動系 | HTSモーター(78500shp) ポンプジェットプロパルサー |
| 出力 | 157000hp |
| 速力 | 39ノット(最大) 28ノット(無音) |
| 潜航深度 | 1000m |
| 乗員 | 120名 |
| 武装 | Mk.23 水圧式660mm魚雷発射管 8基 Mk.58 潜水艦用VLS x6基 各種機雷 |
| 弾薬量 | 即応12発(Mk78魚雷)+各種弾薬48発 |
| ソナー | RA/BQQ-5(V)2 統合式バウソナー RA/BQQ-8 サイドエンドソナー RA/BQS-21 曳航式ソナー |
| レーダー | RA/UPS-82(V)14 水上レーダー |
| C4ISRTA | GCCS-M NTDS ロゼッタ戦闘システム RA/BQQ-90 mod15 |
概要 
本級は環インド洋海洋帝国連邦ユニバーサル・アムステルダム社が建造した、水中であれば場所を問わず高い戦闘力と制圧力を目的とした攻撃型原子力潜水艦。
特に防護すべき海域がインド洋全域にまたがっている環インド洋海洋帝国連邦においては、赤道直下の水温が高い海域に加え、南極海付近の冷たい海洋での活動も考慮されており、浅深度、深深度問わず高い戦闘力とステルス性を誇る。シャルル・フリードランド級と同じく砕氷能力を持っており、南極海を漂う薄い氷を破り浮上を行うことも可能となる。武装に関しては昨今のトレンドである対地攻撃力を重視したものとなっており、現代海軍に必要とされる水上攻撃力、対地攻撃力を双方共に兼ね備えた打撃潜水艦として設計された。シャルル・フリードランド級を基礎設計とする本級は、他海軍が保有する原潜より数世代先を行くと言われるほどのハイエンド艦となっている。
主要な任務として、高いステルス性と索敵能力を活かしたCSG等の水上戦力の護衛や露払い、対地火力投射任務等が考えられる。
特に防護すべき海域がインド洋全域にまたがっている環インド洋海洋帝国連邦においては、赤道直下の水温が高い海域に加え、南極海付近の冷たい海洋での活動も考慮されており、浅深度、深深度問わず高い戦闘力とステルス性を誇る。シャルル・フリードランド級と同じく砕氷能力を持っており、南極海を漂う薄い氷を破り浮上を行うことも可能となる。武装に関しては昨今のトレンドである対地攻撃力を重視したものとなっており、現代海軍に必要とされる水上攻撃力、対地攻撃力を双方共に兼ね備えた打撃潜水艦として設計された。シャルル・フリードランド級を基礎設計とする本級は、他海軍が保有する原潜より数世代先を行くと言われるほどのハイエンド艦となっている。
主要な任務として、高いステルス性と索敵能力を活かしたCSG等の水上戦力の護衛や露払い、対地火力投射任務等が考えられる。
来歴
20世紀におけるIOR海軍の原子力潜水艦はインド洋の哨戒や水上戦闘の役割を付与されたものであり、決してインド洋外での活動を志向したものではなかった。特に、ソビエト連邦のアクラ型をモルディブ沖でSOSUSやIOR原潜が失探したこと、米軍のシーウルフ潜水艦の追尾失敗が苦い教訓となっており、海軍の潜水艦関係者には大きなトラウマとなっていた。
これに加え、昨今の世界における核拡散やミサイル技術向上の状況を踏まえ、現状の潜水艦では満足な防衛能力を発揮できないと海軍は考えるようになる。特にシーウルフ級とった超高性能な攻撃型原潜の登場は極めて危険度が高く、技術力では米国に劣るとされたアクラ級においても脅威度は高いとされたために、IORでも能力の高い潜水艦を調達することは急務となっていた。
海軍関係者の懸念を振り払うかのように、2010年にIORは大西洋や太平洋、インド洋での友好国支援や潜在的な脅威への対処、地域紛争介入など世界的な活動を志向する海軍戦略「シーパワー21」を打ち出した。その内容は核動力の航空母艦や護衛艦の大量配備、友好国への駐留、既存軍港拡張、新規軍港開設など非常に野心的なものとなっており、それ以前は内向きだった同国の海軍戦略の大転換を示すものだった。
この一環として、CSGを護衛し、敵水上艦隊への打撃力を見込む高性能潜水艦として、新しいタイプの攻撃型原潜の開発計画が持ち上がった。主に任務はロサンゼルス級潜水艦と同様、味方勢力圏内での護衛任務が主任務とされ、敵勢力圏内での単独行動を前提としたシャルル・フリードランド級とは大きな差別化となる。
衛星監視網の拡大と常態化、そして拡大する弾道弾攻撃や通常の対艦ミサイルによる飽和攻撃など、空母を中心とする安全保障環境のみでは不安が付きまとうものがあったのも事実だった。潜水艦はこの全てを一手に解決する兵器システムとして受け入れられ、その建造は現実味を帯びたものとなっていく。
計画の推進者であったジャン・モーリアック海軍大将は、実現可能な計画案として海軍に以下のコンセプトを示した。
これに加え、昨今の世界における核拡散やミサイル技術向上の状況を踏まえ、現状の潜水艦では満足な防衛能力を発揮できないと海軍は考えるようになる。特にシーウルフ級とった超高性能な攻撃型原潜の登場は極めて危険度が高く、技術力では米国に劣るとされたアクラ級においても脅威度は高いとされたために、IORでも能力の高い潜水艦を調達することは急務となっていた。
海軍関係者の懸念を振り払うかのように、2010年にIORは大西洋や太平洋、インド洋での友好国支援や潜在的な脅威への対処、地域紛争介入など世界的な活動を志向する海軍戦略「シーパワー21」を打ち出した。その内容は核動力の航空母艦や護衛艦の大量配備、友好国への駐留、既存軍港拡張、新規軍港開設など非常に野心的なものとなっており、それ以前は内向きだった同国の海軍戦略の大転換を示すものだった。
この一環として、CSGを護衛し、敵水上艦隊への打撃力を見込む高性能潜水艦として、新しいタイプの攻撃型原潜の開発計画が持ち上がった。主に任務はロサンゼルス級潜水艦と同様、味方勢力圏内での護衛任務が主任務とされ、敵勢力圏内での単独行動を前提としたシャルル・フリードランド級とは大きな差別化となる。
衛星監視網の拡大と常態化、そして拡大する弾道弾攻撃や通常の対艦ミサイルによる飽和攻撃など、空母を中心とする安全保障環境のみでは不安が付きまとうものがあったのも事実だった。潜水艦はこの全てを一手に解決する兵器システムとして受け入れられ、その建造は現実味を帯びたものとなっていく。
計画の推進者であったジャン・モーリアック海軍大将は、実現可能な計画案として海軍に以下のコンセプトを示した。
・水上艦攻撃能力の確保
昨今ではCSGの大きな脅威となる敵攻撃型原潜の排除に加え、水上艦への攻撃という任務も重要視されている。これは水上及び空中でのミサイル迎撃能力の大幅な向上によるものであり、この世界線で最も脅威とされる米国のNIFC-CAに対抗するには、敵潜水艦を駆逐し水上艦への攻撃能力を確保するため、バージニア級やアクラ級を超える水中戦闘能力、敵水上艦への接近を行うための静粛性が必要とされた。待ち伏せなど奇襲戦法を取れる能力の確保も重要視され、最大潜航深度を稼ぐためにも船体にはアンドラード鉄工所が開発した超高張力鋼SLS-81が採用されることとなった。
おおよそ危険な任務となるために性能は妥協できないものとなっており、議会の説得の末に多額の開発費を投入されている。
おおよそ危険な任務となるために性能は妥協できないものとなっており、議会の説得の末に多額の開発費を投入されている。
・目標を問わず攻撃可能な汎用戦闘能力
昨今ではトマホークやカリブルなど巡航ミサイルのVLSを搭載する潜水艦が多く見受けられる。本級でもそれに範を取り、水上打撃能力の確保のために垂直発射装置、つまりVLSを搭載することとされた。このVLSはモジュール式となっており、任務によって対地攻撃用のトマホークミサイルの他、対水上ミッションのため極超音速ミサイルを搭載されることとなっている。それに加え、大口径魚雷発射管も6基が搭載され、高い水中戦闘力も備えている。こちらからもトマホークや対艦ミサイルなどの水上兵装を搭載することが可能であり、こちらへの武装導入により対地攻撃力を更に高めることもできる。
以上のコンセプトに基づき、次世代潜水艦計画（NGS2計画）はスタートされた。
以上のコンセプトに基づき、次世代潜水艦計画（NGS2計画）はスタートされた。
設計
船体
本級は昨今の潜水艦で主流となっている葉巻型船体を採用しており、前部と舷側にソナーを備える一般的な潜水艦として建造される。一時は高速力を志向し涙滴型船体への回帰も考慮されたが、艦内容量の小ささを指摘され没となっている。
全長は112m超、船体幅は13mと、やや規模の大きな船体となっている。これは武装搭載量を優先されたこともあるが、行動日数を重視しカーゴの搭載量も考慮された結果である。それに加え、船体規模の大型化により消音技術の導入を無理もなく行えることも利点として挙げられる。
船体構造材はアンドラード社製の超高張力鋼SLS-81やチタン合金が用いられている。IORの製鋼技術発展に伴い、前級のアイオール級から各部への採用が始まっていたもので、本級で全面採用となっている。先進的な構造材の採用は結果的に潜航深度の向上に貢献している。船体外殻は吸音ゴムタイルに加え、界面分離剤としての役割を果たす塗料が採用される。塗料の役割は船体と海水の密度差や電荷を和らげる機能があり、吸音ゴムタイルは船体から発生するキャビテーションノイズや敵アクティブソナーを減衰する能力を持ち、無音潜航における速度向上や音響的なステルス性能を引き上げている。耐圧殻内部にも吸音素材が利用されており、艦内から発生する雑音の軽減を担当している。
艦内は一般的な潜水艦と同様に、魚雷などの武装搭載エリア、ソナーや電子機器などの電装系、居住区、カーゴ格納区画、原子炉区画で構成されている。このうち居住区は乗員120名に加え、拡張性を取り追加で30名の居住区画を採用されている。シーウルフ級などと比べ乗員数が減っているのは、電装系の進歩における自動化や原子炉の保守整備の簡易さによる恩恵である。艦内には小規模ながらレクリエーション施設も備えられており、時によってはこちらが居住区画となることもある。大規模な発電能力を持つことから調理設備や浄水設備なども整っており、長期行動での乗員ストレス軽減のために食事や衛生面は特に気を遣われる設備となっている。
水密区画は12か所に分けられており、そのうち2か所が海水で満杯になろうとも浮上できるだけの浮力を確保されている。原子炉が生きていれば水素の発生が可能となるため、区画1つを潰せばさらに余裕ができる。
全長は112m超、船体幅は13mと、やや規模の大きな船体となっている。これは武装搭載量を優先されたこともあるが、行動日数を重視しカーゴの搭載量も考慮された結果である。それに加え、船体規模の大型化により消音技術の導入を無理もなく行えることも利点として挙げられる。
船体構造材はアンドラード社製の超高張力鋼SLS-81やチタン合金が用いられている。IORの製鋼技術発展に伴い、前級のアイオール級から各部への採用が始まっていたもので、本級で全面採用となっている。先進的な構造材の採用は結果的に潜航深度の向上に貢献している。船体外殻は吸音ゴムタイルに加え、界面分離剤としての役割を果たす塗料が採用される。塗料の役割は船体と海水の密度差や電荷を和らげる機能があり、吸音ゴムタイルは船体から発生するキャビテーションノイズや敵アクティブソナーを減衰する能力を持ち、無音潜航における速度向上や音響的なステルス性能を引き上げている。耐圧殻内部にも吸音素材が利用されており、艦内から発生する雑音の軽減を担当している。
艦内は一般的な潜水艦と同様に、魚雷などの武装搭載エリア、ソナーや電子機器などの電装系、居住区、カーゴ格納区画、原子炉区画で構成されている。このうち居住区は乗員120名に加え、拡張性を取り追加で30名の居住区画を採用されている。シーウルフ級などと比べ乗員数が減っているのは、電装系の進歩における自動化や原子炉の保守整備の簡易さによる恩恵である。艦内には小規模ながらレクリエーション施設も備えられており、時によってはこちらが居住区画となることもある。大規模な発電能力を持つことから調理設備や浄水設備なども整っており、長期行動での乗員ストレス軽減のために食事や衛生面は特に気を遣われる設備となっている。
水密区画は12か所に分けられており、そのうち2か所が海水で満杯になろうとも浮上できるだけの浮力を確保されている。原子炉が生きていれば水素の発生が可能となるため、区画1つを潰せばさらに余裕ができる。
航空機運用能力
本級は航空機運用能力を付与されており、状況に応じて魚雷発射管やVLSから無人機を射出することが可能となっている。この無人機射出能力により、戦術規模の地上や海上に対する偵察能力を持ち合わせることとなった。これにより、聖域への侵入能力だけでなく、高い海上捜索能力の確保による対水上戦闘能力の強化や、戦術的な偵察端末としての役割を付与することが可能となっている。
・RQ-28 水中発射無人機
この無人機は魚雷発射管から射出されるタイプの新しい無人偵察機であり、30時間に渡る連続航行時間を付与されている。操縦方式は見通し線圏内からの直接通信に加え、衛星リンクによる操縦も可能な遠隔操縦式となっている。センサーは赤外線画像センサーに加え、オプションで簡易レーダーやレーザー発振装置の搭載も可能となる。主な役割としては沿海域での偵察や巡航ミサイルの目標ターゲティング、対水上警戒と幅広く対応。レユニオン級との組み合わせで無人機の洋上回収も行える。
RQ-28の射出には深度50mの浅深度まで浮上する必要がある。浮上後は魚雷発射管からミサイルのように装填され、通常のミサイル発射手順で発射後、固体ロケットブースターを利用して海面まで浮上、海面から飛び出したところでインテークのバリアを取り払い、ターボファンエンジンを起動させて巡航に移ることになる。衛星リンクが確立されるまでは限定的な自律航行も可能となっている。
RQ-28の射出には深度50mの浅深度まで浮上する必要がある。浮上後は魚雷発射管からミサイルのように装填され、通常のミサイル発射手順で発射後、固体ロケットブースターを利用して海面まで浮上、海面から飛び出したところでインテークのバリアを取り払い、ターボファンエンジンを起動させて巡航に移ることになる。衛星リンクが確立されるまでは限定的な自律航行も可能となっている。
特殊部隊輸送能力
海軍戦略の一環で、レユニオン級には特殊部隊を輸送するための潜航艇システムであるISDSが搭載される。この潜航艇は特殊部隊員16名に加え、彼らが使用するガソリンエンジン搭載のゴムボートや水中スクーターなど様々な輸送システムを搭載可能であり、作戦地域沿岸へ迅速に必要な部隊と装備を輸送することが可能となっている。もちろん、これらの装備を搭載・輸送するためレユニオン級の船体は適切に設計されており、機関出力も十分に高いために搭載の問題はないとされた。さらに電気設備による冷暖房システムも完備されており、従来の特殊艇における問題は解決している。
格納庫設備・補給
カーゴ搭載力は150t、弾薬は魚雷発射管のみで120tとなっている。これに加え隊員の私物などの搭載分も合わせ、連続で1年以上の行動能力を備える。水は外部から供給可能であるために、タンクの規模は北大西洋からマダガスカルまでの最短距離を片道航行できる程度の大きさで済まされている。（浄水設備1基の使用前提）
補給設備はセイル前方のカーゴ搭載区画からの装填が行われ、武装は前方に、カーゴはやや後方に配置される。艦隊型潜水艦とはいえ、水上での潜水艦への洋上補給は極めて困難だということで補給艦からの補給は考慮されておらず、港湾で搭載される物資のみで長期行動することを前提とされている。
補給設備はセイル前方のカーゴ搭載区画からの装填が行われ、武装は前方に、カーゴはやや後方に配置される。艦隊型潜水艦とはいえ、水上での潜水艦への洋上補給は極めて困難だということで補給艦からの補給は考慮されておらず、港湾で搭載される物資のみで長期行動することを前提とされている。
機関
第5世代セリアカルサー式原子炉を搭載。本級では潜水艦用に小型化された潜水艦用NaK合金冷却炉を1基搭載している。原子炉の出力は8万shpを誇り、発電機により電気エネルギーへと変換され、高温超電導モーターによりポンプジェットプロパルサーを駆動させる。電磁ポンプの採用により可動部品が最小限に抑えられるため静粛性に優れているだけでなく、振動を吸収するための減揺ダンパーに搭載されている他、遮音容器に格納されて音響ノイズの発生を最小限まで低減。結果として従来の原子力潜水艦では考えられないほどの極めて高い静粛性を誇る。原子炉をシャルル・フリードランド級から比べて2基から1基に減らされたこともあり、排水量の増大で問題視されたノイズ増大も相殺されている。試験航行においては水中での38ノットを発揮した全速航行においても、キャビテーションノイズは聞こえるものの原子炉からの騒音は全く探知されなかった実績を持つ。
推進方式は環インド洋海洋帝国の伝統である電気式トランスミッションのターボ・エレクトリック方式となっており、大発電力を得て艦内電源の確保に寄与する他、災害発生時は移動式原子力発電所として地上への電力供給なども行える。なお、ギヤ減速方式に比べ気密性が高く騒音を大きく軽減できるために、静粛性の向上にも一役買っている。
なお、本艦は艦隊行動を想定しているため、水上艦隊への攻撃のため水中で38ktもの速度を発揮可能となっている。通信を受け直ちに現場海域へ展開することも可能な他、魚雷の発射後は直ちに反転し別海域へ姿を消す芸当も可能となっており、襲撃任務への高い適性を持つこととなった。
原子炉の燃料棒の使用寿命は本級の想定運用年数である50年となっており、オーバーホールの際に燃料棒の搭載を行わずに済む方式となっている。
推進方式は環インド洋海洋帝国の伝統である電気式トランスミッションのターボ・エレクトリック方式となっており、大発電力を得て艦内電源の確保に寄与する他、災害発生時は移動式原子力発電所として地上への電力供給なども行える。なお、ギヤ減速方式に比べ気密性が高く騒音を大きく軽減できるために、静粛性の向上にも一役買っている。
なお、本艦は艦隊行動を想定しているため、水上艦隊への攻撃のため水中で38ktもの速度を発揮可能となっている。通信を受け直ちに現場海域へ展開することも可能な他、魚雷の発射後は直ちに反転し別海域へ姿を消す芸当も可能となっており、襲撃任務への高い適性を持つこととなった。
原子炉の燃料棒の使用寿命は本級の想定運用年数である50年となっており、オーバーホールの際に燃料棒の搭載を行わずに済む方式となっている。
C4ISTAR
・ロゼッタ戦闘システム
本級では戦術処理装置として、ロゼッタ戦闘システムの潜水艦搭載版を採用されている。ロゼッタシステムは海軍艦艇共通の先進的な戦術処理装置として採用されており、水上艦だけでなく潜水艦への搭載にも高い適性を持つ。このシステムは武装や戦術端末の制御だけでなく、原子炉やその他艦内システムの制御を考慮に入れられたものであり、ネットワーク化されたこのシステムは全艦ネットワーク環境（TSCEI）と呼ばれる。
衛星リンク完備であり、ロゼッタ戦闘システムと連接される衛星資産と合わせ高い情報共有能力を持ち合わせる他、レーザー技術の発達によるレーザー通信技術により、水中深く潜っている状態でも僚艦との連携を取ることが可能となっている。
衛星リンク完備であり、ロゼッタ戦闘システムと連接される衛星資産と合わせ高い情報共有能力を持ち合わせる他、レーザー技術の発達によるレーザー通信技術により、水中深く潜っている状態でも僚艦との連携を取ることが可能となっている。
レーダー
本級ではレーダーやソナー、旧来の潜望鏡など、多数の索敵装備を搭載している。特に索敵装備の能力は本級のコンセプトである水上艦の護衛に関わる水中戦闘能力に直結するため、決して妥協できない能力であった。そこで、浮上時の索敵装備であるレーダー、主要な水中索敵装備であるソナー、パッシブな水上索敵手段である潜望鏡など幅広い設備を装備している。
・RA/UPS-82 対水上レーダー
対水上捜索を担当するレーダーシステム。航海用レーダーも兼ねており、水上の見張りを行う。必要な時に限り展開されるアクティブフェーズドアレイレーダーで、回転式マウントに搭載される。探知距離は40km、周波数はXバンド。
・RA/UPS-85 対空レーダー
対空捜索を担当するレーダーシステム。主に遠距離の航空機やUAVを探知する目的で利用される回転式アクティブフェーズドアレイレーダー。こちらも隠顕式となっている。使用周波数帯はSバンド、探知距離は250km
ソナー
本級は卓越したソナー技術を搭載されており、主にRA/BQQ-90 対潜戦闘システムに制御された3種類のソナーシステムを持つ。
・RA/BQQ-5(V)2 統合式バウソナー
本級の艦首に配置される球形ソナーアレイ。マルチバンドアクティブソナーの他、聴音装置も備える。
・RA/BQQ-8 サイドエンドソナー
本級の舷側に配置されるプレーナーアレイ型パッシブソナー。主に索敵用であり、高い聴音能力を持つ。
・RA/BQS-21 曳航式ソナー
本級の後部に搭載される曳航式ソナー。サイドエンドソナーの補完システムとして動作し、艦のキャビテーション外から捜索することで高速力を発揮している状態でも高い聴音能力を獲得している。
・RA/BQS-234 UUVソナー
新たなソナーシステムとして採用される新型システムで、UUVとしての機能を持ち合わせる。機内には統合ソナーシステムが備えられ、十分に離れたエリアから海底に着底している状態でアクティブソナーを発振することにより、積極的な索敵を行うと共に、ステルス性の維持も可能となっている。
潜望鏡
当然ながら潜水艦は水上戦闘能力も持ち合わせることとなっており、潜望鏡は非貫通型の潜望鏡システムを搭載している。潜望鏡は形状ステルスの他、電波を吸収するRAMが塗装され、潜望鏡探知レーダーの探知を掻い潜る能力を持ち合わせる。
・RA/BQS-64 非貫通型潜望鏡スイート
本級の潜望鏡システム。非貫通型潜望鏡となっており、デジタル可視光/赤外線画像による水上監視能力を備える。
・RA/BQS-124 浮上型潜望鏡システム
新たに搭載される潜望鏡システム。こちらは小型の注排水装置を備えたシステムで、海上までケーブルを伸ばして潜望鏡を上げる画期的なシステムとして構築される。光ファイバーケーブルを用いており、深度400mで潜航状態にあっても海上の観測が可能となっている。
武装
本級の武装は武装搭載能力を優先されたためにVLSを搭載しており、魚雷発射管6門と合わせて高い攻撃能力を実現することになっている。この魚雷発射管やVLSには多種多様な設備が搭載されており、本級の戦闘力を向上させる一助となっている。
・Mk.23 水圧式660mm魚雷発射管
本級の主要武装である魚雷発射管。半自動装填装置の作動方式はガス圧作動となっており、高い戦闘力を持つ。発射管6門は全て艦首に集約されており、ソナー情報を参照しての魚雷8発の一斉発射で米軍空母を撃沈せしめる威力を誇る。深度500mまで発射可能となっており、深深度での戦闘能力を確保されている。
・Mk.71 mod4 対艦重魚雷
本級の重要武装である対艦重魚雷。口径は660�个搬膩燭如�航空母艦や戦艦等の大型艦艇にも有効な攻撃力を持つ。誘導方式は標準的なアクティブ/パッシブ音波方式と有線方式、ウェーキ探知方式となっている。主に使用されるのは有線誘導方式であり、敵側から何らかの防御手段が投射された場合でも、人間側の介入により防御手段の存在を看破することができる。更には外れた場合にも自身のソナーシステムを利用して再度探知を行う方式が採用される。
・Mk.58 潜水艦用VLS
潜水艦用に開発された大型の垂直発射システム。モジュラー構造となっており、1基の大型VLSパックに4基〜7基のミサイルを装填される。パックは660mm口径用の4セルパックと553mm用の7セルパックが用意されており、それぞれアンドラーデ極超音速対艦ミサイル用、トマホークTLAM用となっている。オープンアーキテクチャとなっているロゼッタシステムの特性のために新たな武装開発や配備も容易であり、新たなミサイルが開発された際はVLSパッケージごと迅速に配備されることになっている。
・UGM-109 トマホーク
対地攻撃兵装としてはトマホークが採用されることとなっている。トマホーク巡航ミサイルは現用の対地巡航ミサイルでも成功したシリーズとして知られており、その射程はタクティカルトマホークで3000�劼板梗幼�を誇る。本級では対地攻撃支援のため、レユニオン級ではVLSのみで42発と、多数の対地巡航ミサイルを搭載可能となっている。ロゼッタ戦闘システムのサブユニットとして機能するトマホーク武器システムはIOR製の新型システムが搭載されており、これをMk.36 mod12と称する。このmod12ではタクティカルトマホークの運用能力の他、新型トマホークであるBlock5の運用、IORの衛星資産であるツェリーナ衛星システムの連接が可能となっている。
・UGM-16 Block10 アンドラーデ極超音速対艦ミサイル
本級では遠距離における対水上ミッションのため、極超音速対艦ミサイルの運用が可能となっている。このミサイルも同じく魚雷発射管から発射されるミサイルで、口径は655mm、制御翼展開時には1070mmの幅を持つ。このミサイルはスクラムジェットエンジンを搭載し、マッハ8〜10の極超音速で高高度飛行もしくはシースキミングを行い、敵艦舷側へ突入する。機動力は30Gまでの高機動に対応しており、敵艦のミサイルや機関砲の射撃を回避することで対応している。なお、機構が複雑になる、弾頭重量を確保するなどの理由でチャフ・フレアといった欺瞞装置は搭載されない。射程は1200kmと比較的長射程を誇る。1隻において搭載されるミサイルの数はVLSのみでも24基となり、ウルフパック3隻によるミサイル斉射では72基もの多数のミサイルを発射し、衛星リンクや戦術データリンクによる同時弾着能力によって敵艦隊を確実に葬る能力を持つ。魚雷発射管を活用すれば90発ものミサイルを発射可能。
同型艦
本級は大量建造によるコスト下落が期待されており、同型艦の調達数はおよそ40隻近くに上るとみられる。
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