第2.65世界線　【架空国家を作ろう】

このシステムの開発の最初は冷戦に対抗するための海軍ミサイル増強計画に基づいて開発された超音速ミサイル開発計画の一環で開発された「SSM-24GGNAVY」であった。当該ミサイルは最終的にマッハ2.5の最大速力で1000キロ程度の航続が可能とされ、巡航速度では1100キロの航続距離を持っていたと考えられている。その後、空軍と海軍もこのミサイルの運用を決定した。対艦ミサイルプラットフォームのみでの名称付与は初の「汎用」対艦誘導弾という名称が付与された。基本的に超音速ミサイル開発計画は「超音速とステルス性により敵の防空網をかい潜り目標に着実に損害を与える」というコンセプトで開発されているため巡航ミサイルや各種誘導レーダーにはステルス性が与えられている。ただ他国が、ステルス性を犠牲にし、統一君主国の予想に反する規模の射程を誇る超音速ミサイルを開発したことと、機動小規模艦隊の戦略的重要性の向上を受け統一君主国軍は「第二次超音速ミサイル開発計画」を始動。対艦ミサイル分野に課された目標は「ステルス性を犠牲にするがその分命中率と射程を向上させるタクティカル・トマホーク型超音速対艦ミサイル型」と「従来通りステルス性を重要視し、且つ汎用性/小型性を高めた新型ミサイルの計画」が新機軸に置かれた。前者の開発に全力を割きたかったアルバトロス航空産業は後者を本型のシステム等を流用し、本型のファミリーとすることを提案し認証された。結果として小型化され且つステルス性をさらに高めた同ミサイルのファミリー「ASM24ｎタイプ」が誕生した。

基本的にステルス性を重要視した機体設計となっており、その特徴から従来までの「汎用対艦ミサイル発射装置」での運用は不可能であり基本的には洋上ではVLSか専用発射筒で運用する。なお同型ファミリーの派生型も同じことになっており、空軍の「汎用ハードポイント」での運用が不可能であるから当該ミサイルの運用時には専用のハードポイントを着装する。またECCM攻撃や電磁波攻撃にも一定程度耐えられるように統一君主国が新たに開発した「特型複合装甲」を当該ミサイル専用に改修した「BPM340」を外部に採用した。

主推進機構はインテグラル・ロケット・ラムジェット改修型（integral rocket ramjet、IRR改）による推進系で、構造としてはラムジェットエンジンの後部に固体ロケットブースターが統合（integrate）されている。推進時にはまず固体ロケットブースターが作動してラムジェットの動作可能速度まで加速した後、固体燃料が焼失した後のロケット部分がラムジェットの燃焼室となる。これによりマッハ3以上で超音速飛行し、敵の迎撃可能時間を減少させている。また24ｎ世代では電子システム系の小型化により空いたスペースに燃料及び燃焼系を拡張搭載し、また副推進器として固体燃料推進システムと燃料効率的燃焼システムを搭載し、航続距離の拡張と最高速度の向上を両立させた。

基本的には統一君主国軍の潜水艦を除く全ての戦闘艦に搭載されている「24式対艦誘導弾汎用発射筒」で運用される。また一部の潜水艦も搭載のVLSで運用が可能な設計である。陸上では主に「24式複合迎撃システム」の中核をなし、同システムの対艦分野の主戦力である。上空では主にSFB-36戦闘機の爆撃機改修型であるSFB-36で運用が想定されて開発されているがSFｰ22でも運用は可能である*1。