第2.65世界線　【架空国家を作ろう】

ビザンツ・ギリシア帝国の現皇帝であるギリシア3世の父にして前皇帝。非凡な才能を持っていたギリシア3世に生前に皇帝位を譲った。

1966年にコンスタンティノス14世の三男として誕生した。本来であれば帝位を継ぐことは出来ないはずだったが父のコンスタンティノス14世の暗殺により長男と次男が帝位を取り合い、互いに共倒れした事で僅か12歳という幼さで即位する事となった。その為、即位当時の彼に実権はなくほぼ傀儡と化していた。彼が実権を取り戻したのは40代になって以降であり、彼はそれまでの年月を傀儡として過ごす事となった。
これを受けて彼は自らの実権を取り戻すと息子に譲位する準備を始めた。息子には英才教育を施し、成人を迎えると一部の執務を任せる事となった。そして、ギリシア3世に2021年10月31日、譲位をした（10月31日に譲位をするのは伝統のようなもので、コンスタンティノス13世から暗殺や事故死などの不慮の事故で死なない限り、譲位はこの月日に行われる事となっている）。現在は王宮の中でのんびりと暮らしている。

傀儡となっていた故に、妻が3人いる。うち2人は実権を取り戻した際に逃亡しており現在は即位時に無理やり婚姻させられた相手のみがいる。これは他の2人は傀儡なのをいい事に好き勝手に行動していた為、報復を恐れたからである。
その為か、子供は5人いる。また、弟と妹がそれぞれ2人ずついたが全員が不慮の事故（表向きはそう言われており、それ以上の調査は圧力で行われなかった）で亡くなっている。

傀儡となっていた事から暗愚のイメージが付きまとうが実際はそうでもない。そもそも彼を傀儡にしていたのは現在でもその手腕は評価される人物ばかりであり、ギリシア3世ですら彼らから実権を取り戻すのは不可能に近いと言われている。そんな彼らを相手に何十年に渡り皇帝として君臨出来た事からかなりの優秀さをうかがわせる。
更に言うならそんな彼らが老いて逝ったとは言え傀儡から抜け出す準備を彼らが現役の時から密かに準備していた事も考えると歴代の皇帝の中でも上位に位置する実力を持っている事になる。ギリシア3世も父から学ぶことが多かったという言葉をこぼしている事からも決して暗愚ではないと分かる。

彼は3人の妻がいたが2人の妻からは常に蔑ろにされてきた。まるで召使のようにあつかったが彼は何の抵抗もしなかったという。そんな彼に現在も残っている妻がずっとともにいたという。傀儡から脱した際に残った妻には豪華な衣装などをプレゼントしてこれまでの苦労をねぎらっている（皇帝を擁護していた為、扱いは悲惨だった）。因みに、逃げた妻二人は逃亡先で強姦に遭い無残な死体となって発見されている。しかし、彼女達が何者に襲われたのか分かっておらず現在も捜査が続いている。その為、皇帝がこれまでの報復として人を使って襲わせたという憶測が出ている。