第2.65世界線　【架空国家を作ろう】

ラントゥート共和国(トルコ語:Lantoot Cumhuriyeti 英国:Republic of Lantoot)通称「ラントゥート」は、西アジアにおけるアナトリア半島､及び東ヨーロッパのバルカン半島東南端である東トラキア地方を領土とする共和制国家である。
1921年の10月29日に建国した国家であり、それ以前の古き良き文化が今も尚ラントゥート人によって受け継がれている。
ラントゥート共和国の首都はアナトリア中央部に位置するラントゥート=アンカラ?(Rantout-Ankara)であり、国内の最大都市はイスタンブールである。
ラントゥート共和国はアジアとヨーロッパの二つをまたがる国家であり、北部には黒海とマルマラ海に面しており､西部はエーゲ海､南部は地中海と四つの海に面している国家でもある。
地上における国境に関しては､西部はブルガリアとギリシャの二国と接しており､東部の国境はジョージア、アルメニア､アゼルバイジャン､イラン､イラク､シリアの6の地域と接している。尚ラントゥート共和国における標準時間はUTC(Coordinated Universal Time:世界協定時)+3である。

ラントゥート共和国の正式なトルコ語の国名はLantoot Cumhuriyetiであり、略称は「LC」である。
ラントゥートの意味は古代に使われていたラントゥート語において「屈強」､「強い」という意味を表す。
尚､ラントゥート共和国の漢字表記は覧である。

ラントゥート共和国の領土であるAnadolu(アナトリア)という地域には1万1千年前〜約60万年前までの遺跡が今も尚多く残されている。
正確な時期は不明とされているものの紀元前2000年の末期には鉄を製造する技術が中近東へ広がり始めた。
この時代よりこの地域は鉄器時代へ突入したと考えられている。
ラントゥート共和国の領土の約1/2を占めるアジア側に位置するアナトリア半島(Anadolu Yarımadası)であるが、この地域の最大都市とされているİstanbul(イスタンブール)では古代より様々な文明や民族等が栄え滅びた地域であり､この地域は歴史深い土地としても知られている。
この地で繁栄した文明の例としてはアナトリア北中部に位置していたハットゥシャ王国(ヒッタイト)であったり､中西部において繁栄したフリュギアや東ローマ帝国等があげられる。
ラントゥート共和国のもう一方の地域である、北アジアの地域ではテュルク系民族(ラントゥート系民族)が突厥(とっけつ及びとっくつ)がモンゴル系の民族より552年に独立を果たした。
現在のラントゥート共和国はこれをラントゥートにおける"初めての独立"と称している。
しかし､モンゴル系民族からの独立を果たした突厥は今後東西に分裂してしまう事になる。
582年に突厥から分裂してし､中央アジア地域におけるアラル海の東海岸を拠点とした西突厥(西突厥可汗国)の一つの部族より、部族長であるトゥグリル・ベグ(990〜1063)はボバラ地方へ西進しセルジューク朝(セルジューク帝国)を築き上げた。このセルジューク朝は更に西へ進み続けやがて1055年にはバグダッドへ入場した。そしてアッパーズ朝のカリフより、スルタンに指名されたとされており、これにより事実上セルジューク朝がメソポタミアの支配者となった。
時代は過ぎて行くと東アジアにおいて争いに破れた契丹(キッタン)系の西遼が中央アジアへの地域へ移動し父祖の土地を占領したことにより､これらとの争いが発生､しかしながら争いに敗北した事により急激に衰退した。
この後､モンゴル帝国のイルハン朝初代君主であるフレグ(1218〜1265)による侵攻､支配を受け､滅亡したのであった。
更に中央アジア地域を拠点としていたトルコ系の部族集団はウイグル系民族による圧迫を受け､ペルシャ北部へ逃亡した後､歴史上の記録からは消えている。
尚、11世紀にはトルコ系のイスラム王朝であるセルジューク朝の中の一派がアナトリアの地域に築き上げたムール・セルジューク朝の支配下において、イスラム教徒(ムスリム)のトルコ人が流入してきた。
他の諸民族とも対立が暫くは続いたものの次第にそれらの文化は定着していった。
その後モンゴル帝国による支配であったり、イルハーン帝国の成立後も西部付近を拠点とし続け生き残り、その後オスマン朝として発展し､オスマン朝は15世紀にビサンツ帝国を滅ぼすまでに至った。
ビサンツ帝国を滅ぼした後､現在のラントゥート共和国国内最大の都市まで成長したイスタンブールを都として北部はウクライナ､東部はアゼルバイジャン､西部はモロッコ､南部はイエメンまでと拡大して行き､オスマン朝はその勢力を更に広げて行った。
これにより世界有数の大帝国を打ち立てることに成功した。
しかしながら連戦連勝と都合の良いことは続く訳もなく､オスマン朝は遂に戦いに破れたのである。それが「アンカラの戦い」である。モンゴルのティムール(1336〜1405)による攻撃を受け、オスマン朝は滅亡した。
しかしながらアナトリア南部における必死の抵抗により､一部地域の維持に成功した。その後争いに生き残った人々はティムールの死後オスマン朝の復興を行ったのであった。オスマン朝は復興後も更に力を強めて行き､滅亡前の強大な国を再び打ち立てた。
しかしながらその強さは永遠には続かなかった。
19世紀になるとオスマン帝国は徐々に衰退して行き､オスマン帝国の国内各地ではナショナリズム(milliyetçilik)が発生した。このナショナリズムにより国内の民族が次々と独立して行き､その時力を着々と強めていた欧米の列強諸国はこれに介入した。これは後に「東方問題」と呼ばれるものである。
この後､オスマン帝国は列強諸国によりオスマン債務管理局(Osmanlı Kamu Borç Yönetimi)を通してオスマン帝国国内における財政の主権を握られたのであった。
これを原因としてオスマン帝国は第一次世界大戦において大敗することとなる。
オスマン帝国を含むドイツ帝国やオーストリアハンガリー帝国の敗北によって終戦した第一次大戦であったが、これによりオスマン帝国はイギリス､フランス､イタリアの占領下に置かれ､オスマン帝国は完全に解体されたのであった。
ギリシャは自国における併合を目指し､かつて繁栄していたアナトリアの内陸部まで進んで行った。この1919〜1922まで発生した戦争を「希覧戦争」という。
更に東部の地域においてはアルメニア国家が建国されようとしており、かつての繁栄とは裏腹にどんどん衰弱していった。
この他国の進撃に対してラントゥート軍人(旧オスマン帝国軍人)は旧オスマン国民と領土の安全と独立を守るため武力による抵抗運動を起こした。この1919年〜1938年まで発生した争いを「ラントゥート独立戦争」という。
アンカラに政権を築き上げたムスタファ・ケマル・アタテュルク(1881〜1938)に結集し現在のラントゥート共和国(Lantoot Cumhuriyeti)の領土と独立を勝ち取ったのであった。
このラントゥート共和国の独立の際、英米法と呼ばれる大陸法の影響を大きく受けた上、アメリカ合衆国による多額の直接投資を受けた。
1939年に開戦した第二次世界大戦であるが、ラントゥート共和国は中立という立場を一向に保った。
しかし、第二次世界大戦末期の1945年になると､アメリカを初めとした連合国の勝利が確実なものとなった。
この圧力によりラントゥート共和国は1945年2月23日にナチスドイツ及び大日本帝国の二ヶ国に宣戦布告したのである。
その後、第二次世界大戦は連合国の勝利により終結し、戦後ソビエト社会主義共和国連邦と南部地域が接する為、"反共の防波堤"として西側諸国に迎え入れられた。
これにより、ラントゥート共和国は1952年にはNATO(北大西洋条約機構)に､1961年にはOECD(経済協力開発機構)に加盟した。
西側諸国の陣営におけるNATOとOECD内ではセカンダリー・バンキングと呼ばれる経済戦争が発生していた。
1956年頃にはユーロバンクの資金調達先となっていた為、外資準備を著しく削減した。
これを対外輸出によって補わなければ行けない為、ラントゥート国内の綿花収穫量を大幅に増やそうとしたが､1944年より綿花の増産と収穫量を大幅にアップさせたソビエト社会主義共和国連邦を追い抜く事は出来ず、1952年に暴落した中で南米の国々と競争を続けるも追い抜く事は出来ず、1980年代を過ぎるまで十分と言われるまでの外資準備は出来なかった。

ラントゥート共和国においての宗教は99%の国民の大半がイスラム教徒である。その他にもギリシャ正教徒やアルメニア正教徒、ユダヤ教徒等の僅かながらではあるが様々な宗教を信仰する人々がいる。

ラントゥート共和国の輸出品は主に自動車や自動車部品等が多く、次に貴金属類等が多い。近年近隣諸国との公益も非常に盛んであり、国内の輸出量も大幅に増加している。
更に世界各国で近年国交の締結を開始した国家も多く、これにより輸出量が増加している。

		ラントゥート共和国の輸出品
輸出品	輸出量	主要相手国
自動車及び自動車部品	14.0%
貴金属類	9.7%
衣類	9.0%
食品類	8.3%

国際経済協力開発機構?:Organization for Economic Co-operation and Development(OEaD)
欧州集団防衛機構:European Collective Defense Organization(ECDO)

ラントゥート共和国の教育はラントゥート共和国教育省?が司るものであり国内における教育は就学前教育から四年間の初等教育前期課程､同じく四年間の初等教育後期課程､最後に四年間の中等教育課程と四年間の高等教育課程まで数段階に区別されているものであり、年齢が5歳の子供から義務教育へ入るとされている。
この義務教育は5歳から開始され､12年間続くものとされ中等教育修了まで存在する。この4+4+4教育政策を2010年より共和国教育省が採用されている。

ラントゥート共和国の交通は2000年代より国内であまり普及されていなかった公共交通機関の整備プロジェクトである「R-T-project」が政府を主導として開始され、それ以前の交通は道路が圧倒的なものであったものの、国民に新たな交通の選択肢が生まれ、現在国内には最新の地下鉄を含む交通機関が採用されている。
尚R-T-projectでは地下鉄のみではなく路面電車へと注目が集まり、地下鉄と共に新たな敷設であったり、旧鉄道を利用した敷設が行われた。
道路整備はR-T-project以前も完璧に等しいほど整備されていたものの、これにより自動車を使用する国民が増え続け､これが国内において一つの環境問題となった。しかし2022年現在ではハイブリッドカーや電気自動車､水素自動車の国民への普及が進んで行き､自動車の温室効果ガスや有毒ガスによる環境問題は解決へ向かっている。
更にラントゥート共和国は四つの海に面した国家でもある為、水上交通や水運も盛んなものとなっている。
主に有名な港湾都市としてはサムスンやイズミル、メルシン、ゲムリクがあげられる。
一方陸上交通や水上交通は盛んであるものの航空交通は余り盛んではなく､2013年には国内に117の空港を持ち74.353.297人の乗客を抱え世界において有数の航空産業を誇っていたものの、現在の空港は109ヶ所であり、削減の一方をたどっている。
削減の一方をたどっていると言う事でもその航空産業は世界に誇れる物であり、新たに統合されたイスタンブール国際空港は世界最大の運用能力を持った空港になるであろうと言われている。

ラントゥート共和国は"ラントゥート共和国軍"(Rantout Cumhuriyet Ordusu)通称:RCOを保有している。
陸軍､海軍､空軍からなり､兵員数は65万人以上に上るヨーロッパ有数の軍隊となっている。
平時の最高指揮官は大統領に属しており、戦時にはラントゥート憲法に基づいて参謀総長へ移る。
ラントゥート共和国軍は10以上の国内の紛争やテロ等に出動しており、実戦経験が深い軍でもある。
2022年3月現在ラントゥート共和国は核戦力は保有していないものの今後保有するだろうと見られている。

ラントゥート共和国は自動車製造や工業部品製造等の工業が近年は盛んであるものの、国内の主要産業は農業であり、ラントゥート共和国建国以前のオスマン帝国ではその強力な軍事力や国内の繁栄を保つため、農業は非常に重要な物であったのである。2022年国内の農業人口がラントゥート国民の40パーセントである。又､ラントゥート共和国において農業と共に主に盛んなのが軽工業であり、衣類や繊維などの輸出大国である。
自動車部品であったり工業部品の製造が盛んなのはマルマラ海の沿岸地域を含む北西部が殆どであり､観光産業等が主力となる発展した地域である､地中海及びエーゲ海の沿岸都市と首都を除く地域では農業が主力の産業となっている。
しかし近年は国内財閥が合併事業を進めており重工業の開発も進められている。
2010年代に至ると農林水産業や工業だけでは無くテレビドラマや映画等のメディア産業が発展して行き､その収入も非常に大きなものである。尚2021年時点での海外に対するテレビドラマ輸出額は3億5000万ドルを上回り､現在も増加傾向にある。