第2.65世界線　【架空国家を作ろう】

　アエトリア＝ローマ連邦共和国の首都。執政官は常にここで政治を執り、近衛騎兵第1軍団が駐在している。

　ローマ帝国ができる前、オドリュサイ王国の支配下にあり、共和政ローマとの対立関係にあった。自治地域アエトリア連邦が発足した段階では、ローマ軍がここを占拠しており、その軍政下で発展した。その間幾度もブルガール人による反乱があったが、ローマ軍は強圧的に鎮圧した。

　ローマ軍による支配を逃れて、プロヴディフやソフィアからアエトリア連邦になだれ込んでくることがあったがそれに対して執政官は温厚に対応した。しかし、ローマ帝国によりブルガール人に対しての戦闘に加担するように要請があった時、アエトリア連邦はローマ帝国の認可を受けて存続しているため逆らうことができなかった。その戦いの中でブルガール人のギリシア人に対する反感は高まり、海賊に乗じて連邦に対して攻撃を加えるようになった。これに耐えかねて、その時の執政官は北上を決意し、これに追随して一部のギリシア人はブルガリアに移転し、ほとんどのギリシア人はその場にとどまって、そのギリシア人がビザンツ・ギリシア帝国を形成したといわれている。

　ブルガール人の反乱をプロヴディフの戦いで破った執政官はここに首都を建設することを決めた。しかし、あくまでも侵入者であるギリシア人に対してのブルガール人の反感は高かったが、代々の執政官の善政によりその反感は和らいでいった。またアエトリア連邦議会が発足した際、ギリシア人だけでなく、ブルガール人にも選挙権が与えられたが、結局は執政官により地方政治も決められていたので反感が高まった。そして、1852年にプロヴディフから始まり、ブルガリア全土に広まった、ブルガール大反乱が始まり、執政官は譲歩して自治国設立の承認を行い、憲法を改正した。

　近年ではソフィア市の成長が大きく、1920年代にはソフィア市の人口がプロヴディフ市の人口を上回り、ソフィア市は経済の中心地となった。プロヴディフ市は政治の中心地でしかなくなりつつあり、この事態を憂慮している現執政官は企業の誘致をはじめとした改革を進めて再び経済の中心地に返り咲くことを目指している。しかし、都市発展が遅れていたおかげで、ソフィア市よりも歴史的建造物が多く残っており、観光地として有名になりつつある。