クレタ島
最終更新：
suzuki_hayate 2022年03月22日(火) 16:02:06履歴
クレタ島 | |
|---|---|
 | |
| 基本情報 | |
| 国 | ビザンツ・ギリシア帝国 |
| 地方 | クレタ地方 |
| 面積 | 8,336k�� |
| 総人口 | 630,000人（63万人） |
| 隣接都市 | |
| 市長 | |
概要 
ビザンツ・ギリシア帝国が領有する島。島一つで一つの地方を形成している。地球全体で見ると5つ目に大きい島であり気候の関係もありビザンツ・ギリシア帝国内では上位の裕福な地域となっている。
歴史
クレタ島の歴史は長く、ギリシア文明発祥の地とされている。紀元前7000〜6000年頃にはアジア系の民族とされているクレタ人が最初に住み始めた。紀元前3000年には文明が起こり、紀元前18〜15世紀には各地に豪華な宮殿が建設された。クレタ文明は当時最大の文明を持っていたが紀元前1400年頃から各地の宮殿で火災が発生し、次々と廃墟となっていった*1。
その後はローマの支配下に入っていき、9世紀にはイベリア半島のムスリムによって奪われ海賊行為の拠点となっていた。10世紀後半にはビザンツ帝国が奪還するものの十字軍遠征を受けてヴェネツィア共和国領となりヴェネツィア文化が広まるきっかけとなった。
その後、オスマン帝国領になり、ビザンツ・ギリシア帝国の領土となった。
その後はローマの支配下に入っていき、9世紀にはイベリア半島のムスリムによって奪われ海賊行為の拠点となっていた。10世紀後半にはビザンツ帝国が奪還するものの十字軍遠征を受けてヴェネツィア共和国領となりヴェネツィア文化が広まるきっかけとなった。
その後、オスマン帝国領になり、ビザンツ・ギリシア帝国の領土となった。
ゼウスゆかりの土地
「自分の子に滅ぼされる」と予言されたクロノスは、生まれた子を次々と飲み込んでいった。そんな夫に、妻レイアは最後に身ごもった時に居は、内緒で遠くクレタ島まで良き、人目につかない洞窟の中で産み落としたという。疎水手産まれたのがゼウスである。育児を山の精霊に頼むと、レイアはクロノスの下に戻り、大きな岩を赤ん坊と偽って飲ませた。
成長したゼウスはクロノスに挑み、全てのものを吐き出させた。出てきたのは12神に名を連ねるヘスティア、ポセイドン、ハデス、ヘラ、デメテルである。兄弟姉妹は一致団結し、とうとうクロノスを倒す事に成功した。遂に彼らの時代の幕開けとなった。
成長したゼウスはクロノスに挑み、全てのものを吐き出させた。出てきたのは12神に名を連ねるヘスティア、ポセイドン、ハデス、ヘラ、デメテルである。兄弟姉妹は一致団結し、とうとうクロノスを倒す事に成功した。遂に彼らの時代の幕開けとなった。
立法
条例
行政
産業
文化
交通
経済
クレタ島の主な産業はオリーブやブドウなどの栽培である。特にオリーブは国内の半分を占めている程であり恵まれた地形と気候が生み出す農業の収入によってお金持ちの島となっている。ビザンツ・ギリシア帝国にとってこの地から得られる税収は重要な収入源となっている。
島内の都市一覧
イラクリオン
クレタ島の商業の中心地であり国内でも上位に位置する裕福な都市でもある。クレタ島の北海岸の少し東に位置するこの都市は1971年にハニアに変わり行政の中心となった。そんなイラクリオンは観光においても重要な役割を果たしている。クレタ島で一番有名な観光地クノッソス遺跡への拠点であり、クレタ島各地に向かう交通の起点である。クレタ島のメインの空港、メイン・ポートがここに存在しているからである。
イラクリオンがその姿を歴史に現したのはクノッソス全盛期の頃でありその外港として栄えていたとされている。しかし、それ以降の登場はクレタ島がイベリア半島のムスリムたちの手に渡った時になる。ハンダガスと呼ばれたこの地をムスリムたちは防衛の為に壁を作り街を囲んだ。ビザンツ帝国、ヴェネツィア共和国へと支配者が変わってからも城壁は修復されて使われていった。現在でも壁の殆どが現存している。
イラクリオンがその姿を歴史に現したのはクノッソス全盛期の頃でありその外港として栄えていたとされている。しかし、それ以降の登場はクレタ島がイベリア半島のムスリムたちの手に渡った時になる。ハンダガスと呼ばれたこの地をムスリムたちは防衛の為に壁を作り街を囲んだ。ビザンツ帝国、ヴェネツィア共和国へと支配者が変わってからも城壁は修復されて使われていった。現在でも壁の殆どが現存している。
考古学博物館
アテネの考古学博物館はギリシア全土の遺跡からの出土品などを集めているが、唯一クレタ（ミノア）文明の出土品のみ展示されていない。クレタ島に起こったミノア文明の遺産はほとんどがこの博物館の中に収められている。クノッソス宮殿の壁画を修復したのもここにある。全部で20室に分かれていて、石器時代からローマ時代に至るまでの出土品が展示されている。
クレタ歴史博物館
クレタ島で使われていたコインや各時代のイラクリオンのマップなどが展示されている。また、ヴェネツィア支配時代のイラクリオンの箱庭などもあり、イラクリオンの町に訪れた人必見の場所となっている。カザンツァキスの書斎もここに展示されている。
ヴェネツィア時代の要塞
ヴェネツィア時代に、海から市街への侵入者を防ぐために造られた要塞。かつては、ロカ・ア・マーレイまたはカステロ・ア・マーレイと呼ばれていたが17世紀後半にオスマン帝国の支配を受けるようになりクーレスと改めてトルコ人により名付けられた。大きな岩で造られた要塞は2階建てで、中は厚い壁により26室に仕切られている。
聖マルコ大会堂
モロシニの噴水の斜め向かい側にある、14世紀に建てられたイタリア様式の建物。現在は展示場などに使われていて、クレタ各地の教会から集められたイコン（宗教画）などが展示されていたり、夏にはコンサートが行われたりする。また、この大会堂の周りにはヴェネツィア時代の建築物を復元した物がいくつか建っている。
聖ミナス教会
クレタが生んだ画家、ミカエル・ダマスケノスのイコンがある。教会は、ツーリストポリスの前を過ぎてカロケリヌウ通りを200m程行ったところの左側。内部では美しい色彩が施されたイコンが、輝くばかりに見る者を圧倒している。常に人々の信仰を集める神聖な場所なので服装には気を付ける必要がある。一度普段着で入った人が熱心な教徒に袋叩きに遭った事件が発生している。
クレタ自然史博物館
クレタ大学が運営している博物館。迫力あるジオラマとボタニカルガーデンがあり、クレタ島の豊かな自然史について知識を深めることが出来ると人気がある。
クノッソス宮殿
ギリシア神話によると、クレタ島のミノス王が一度は行ったら二度と出る事の出来ない迷宮を建て、ミノタウロスと言う牛頭人身の怪物を閉じ込めていた、と伝えられている。これは長い間単なる神話、あるいは物語として受け止められてきた。しかし、1900年に始められたギリシア人の考古学者の発掘によって、それが実在の宮殿であった事が判明した。クノッソスへ行くと、約3700年前の宮殿が復元され、想像以上に生々しく保存されている。そして、ここは古代の平和な時代を思い起こさせる不思議な遺跡でもある。宮殿は一辺が160mで、中庭を持つ複雑で巨大な建物である。4階建ての部分もあり、部屋の数は1200以上あったであろうと推定されている。
クノッソス宮殿とミノタウロス
クレタのミノス王は強大な勢力を持つ王であると同時に、ゼウスの血を引くものと言われ、最高位の神官であった。人間と神の二重の権力の象徴は「両刃の斧（ラブリス）」で、その聖域である王の住居は「両刃の斧の家（ラビュリントス）」である。
このミノス王の妻パジパエは、牛頭人身の怪物ミノタウロスを産んだ。そのいきさつは、オリンポス12神のうちの1神ポセイドンがミノス王に1頭の牡牛を贈り、これを殺して自分に捧げたらミノス王に更なる栄光を与える、と約束したのだが、ミノス王はこれを殺さずにいたため、ポセイドンは怒り、ミノス王の妻とこの牡牛を交らわせた。
ミノス王は名工ダイダロスに命じて迷宮（ラビュリントス）を造らせ、ミノタウロスを閉じ込めた。そしてアテネに対し、この怪物の餌食として9年ごとに7人の若者と7人の乙女を献上するように命じた。
アテネの英雄テセウスがこの貢物のメンバーの一人になり、クノッソスにやって来たのはその数回目の時だった。テセウスを見て一目惚れしたミノス王の娘アリアドネは、テセウスに自分をアテネに連れて帰り結婚してくれることを条件に助言を与え、その結果テセウスにはミノタウロスを退治し、迷宮からも無事脱出した。
その際の助言とは、ミノタウロスを退治した後、一度は行ったら二度と出られない言われていたこの迷宮からどのようにして出るかについてだった。その方法とは糸玉の糸を垂らしながら持ち歩き、帰りはその糸をたどって戻って来るという物だった。
テセウスは約束通りアリアドネを連れてクレタを出たが、途中彼女をナクソス島に置き去りにして言った。置き去りにした理由については色々とな説があり定かではない。しかし、彼女の助言があまりにも簡単な事だった事が原因ではないかと言われている。アリアドネはその後テセウスに会う事はなく、そこで救ってくれたディオソニス神と結婚した。
この神話は、クレタの王国が当時アテネを隷属させるほど強大な勢力を持った先進国だった事、祭儀として牡牛が重要視、神聖視された文化だったことを示している。
このミノス王の妻パジパエは、牛頭人身の怪物ミノタウロスを産んだ。そのいきさつは、オリンポス12神のうちの1神ポセイドンがミノス王に1頭の牡牛を贈り、これを殺して自分に捧げたらミノス王に更なる栄光を与える、と約束したのだが、ミノス王はこれを殺さずにいたため、ポセイドンは怒り、ミノス王の妻とこの牡牛を交らわせた。
ミノス王は名工ダイダロスに命じて迷宮（ラビュリントス）を造らせ、ミノタウロスを閉じ込めた。そしてアテネに対し、この怪物の餌食として9年ごとに7人の若者と7人の乙女を献上するように命じた。
アテネの英雄テセウスがこの貢物のメンバーの一人になり、クノッソスにやって来たのはその数回目の時だった。テセウスを見て一目惚れしたミノス王の娘アリアドネは、テセウスに自分をアテネに連れて帰り結婚してくれることを条件に助言を与え、その結果テセウスにはミノタウロスを退治し、迷宮からも無事脱出した。
その際の助言とは、ミノタウロスを退治した後、一度は行ったら二度と出られない言われていたこの迷宮からどのようにして出るかについてだった。その方法とは糸玉の糸を垂らしながら持ち歩き、帰りはその糸をたどって戻って来るという物だった。
テセウスは約束通りアリアドネを連れてクレタを出たが、途中彼女をナクソス島に置き去りにして言った。置き去りにした理由については色々とな説があり定かではない。しかし、彼女の助言があまりにも簡単な事だった事が原因ではないかと言われている。アリアドネはその後テセウスに会う事はなく、そこで救ってくれたディオソニス神と結婚した。
この神話は、クレタの王国が当時アテネを隷属させるほど強大な勢力を持った先進国だった事、祭儀として牡牛が重要視、神聖視された文化だったことを示している。
レシムノ
レシムノの位置はクレタ島二大都市であるイラクリオンとハニアのほぼ中間に位置している。かと言って二つの都市のような忙しさは無い。つい長居してしまいそうなのんびりとした雰囲気の町となっている。その一方でこの地もオスマン帝国までの支配者たちが壁が現存している。
ヴェネツィア時代の城壁
街のほぼ北端に位置するパライオカストロの丘の上にそびえるこの城砦は、オスマン帝国によるクレタへの攻撃が激しくなって来た事から、1573年に当時のこの街の支配者であったヴェネツィア人によって建設が始められ、1580年に完成した物。現在では城壁内には土台しか残っていないような建物ばかりだが、オスマン帝国支配時代に教会からモスク建て替えられた丸い屋根の建物はしっかりと形を残している。
考古学博物館
レシムノ周辺で出土した新石器時代の骨や石で造られた武器、クレタ文明時代の土器、ローマ時代のブロンズ像などが展示されている。また、ローマ時代やビザンツ帝国時代の小銭のコレクションもある。余談ではあるが考古学博物館として使われている建物は、オスマン帝国支配時代に刑務所として使用されていたものである。
歴史と民族博物館
レシムノの歴史や伝統に触れることができる博物館。歴史的な資料のほか、民族衣装、織物、レース、かご、陶器、農作業道具なぢが展示されている。ここでは、昔ながらの生活スタイルと、その変遷が学べるところとなっている。
ハニア
ヴェネツィア共和国時代が統治していた時代。それを色濃く残しているのがこのハニアである。かつてはクレタ島の行政の中心地でありその座をイラクリオンに渡してからも二大都市の一つとして繁栄してきた。その姿はまさに中世の街並みをそのまま持って来たかのような風景であり中世を舞台にした映画のセットに紛れ込んだかのような錯覚に陥るという。
その一方でこの街はヨーロッパ随一と言われているサマリア渓谷の拠点でもある。自然と文化という二つの特色を持っているのである。
その一方でこの街はヨーロッパ随一と言われているサマリア渓谷の拠点でもある。自然と文化という二つの特色を持っているのである。
考古学博物館
もともと教会だった建物に、ハニア近郊の遺跡から発掘された彫像や陶器、モザイク壁画、貴金属など数々の品が展示されている。ギリシア文明発祥の地であるクレタ島の歴史を垣間見ることが出来る。
海と船の博物館
ヴェネツィア時代のハニアの箱庭や、歴史上の有名な海戦のシミュレーション模型などが展示されている。また、クレタはザキントス、ペロポネソスに次いで有名なウミガメの産卵地でもあり、その生態が詳しく紹介されている。更に、都市国家ポリス間の争いからギリシア独立戦争、バルカン戦争、第二次世界大戦まで、これまでビザンツ・ギリシア帝国がたどって来た戦争の歴史についても学べる。
ビザンティン博物館
ヴェネツィアン・ポートを右側に眺めながら、海沿いの道を少し行った所にある小さな博物館。ハニア周辺で発掘されたビザンツ帝国時代の陶器やモザイクの他、元々イコン画を教えるスクールであったクレタンスクールの流れを汲むイコンなどが展示されている。
市場
スカリディ通りにある、屋根付きの十字形をした市場。みやげ物屋が並び、食料品や菓子、ワインやウゾ、地元産のラキなどのほか、ハーブやスパイスなども手に入る。早朝から夜遅くまで多くの人でにぎわっている。
アギア・ニコラウス
クレタ島屈指の高級リゾート地として知られるこの街はイラクリオンの東に位置している。街の風景は高級リゾート地にありがちな丘の上から続く白い家が並んでおり丘の上にはこの街のシンボルであるアギア・ニコラウス教会がたたずんでいる。
マリア
アギア・ニコラウスが高級リゾートならこちらはリーズナブルなリゾート地と言える街でありイラクリオンとアギア・ニコラウスの間に位置したビーチ沿いの町である。シーズンオフには静かな町も夏になれば一変する。ヨーロッパ中から来る街で賑わいを見せシーズン中に予約なしでホテルに泊まる事が出来ないくらいには混雑を見せる。
そんなリゾート地たるマリアから約3kmの所に遺跡が存在する。考古学者ハジダキスによって発掘されたこの遺跡はクノッソスやフェストスと同じミノア時代のもので、その形態も共通している。
そんなリゾート地たるマリアから約3kmの所に遺跡が存在する。考古学者ハジダキスによって発掘されたこの遺跡はクノッソスやフェストスと同じミノア時代のもので、その形態も共通している。
エルンダとスピナロンガ
エルンダはマリアとアギオス・ニコラウスの間の海岸沿いにある小さな港町である。スピナロンガはエルンダの目の前に浮かぶ島の名前である。1988年にイギリスのテレビ局が紹介したことがきっかけで人気が出た。実際に人気が出るだけのギリシアを代表するリゾートの一つと言える。近くには船でしかいけない入り江もあり、シーズン中は入江でのバーベキューツアーも行われている。スピナロンガにはヴェネツィア支配時代の城塞跡もあり、こちらも見学の船が出ている。
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