1987年に
ゴッデス・アイゲネス・ランド〜フランスタイン間に開業した一号線に始まり、フランスタイン〜ビルナイン(ラバウル)間に開業した二号線。シナ半島自治区から
ゴッデス・アイゲネス・ランドまで接続する三号線と続く路線が開業した。その後、太平洋側の都市とアラフラ海側の都市を結ぶために付設された四号線が2016年に開業した。現在は、太平洋沿岸の都市をつなぐ五号線の建設が続いている。
また、日本の新幹線などとは異なり、昼間や夜間の高速貨物輸送を実施している。このため、日中と夜間の運行密度は他国の高速鉄道等に比べて非常に高いがその分交換設備などにコストがかかり、一部区間では複々線の新幹線区間に他の新幹線区間や高速貨物輸送専用線などの路線が重なり四複線、更に一部トンネル区間では八複線と化している区間も少なくない。
従来の鉄道にはなかった200 km/hを超える高速運転を行うため、新たに線形の良い(急カーブや急坂が少なく緩やかな)専用の高速路線を建設する。軌間(レールの間隔)は在来線の狭軌 (1,067 mm) より幅の広い標準軌 (1,435 mm) で、架線の電圧も在来線の交流2万ボルトより高い交流2万5000ボルトとなっている。車両も専用車両が用いられ、流線形で車体も大きな車両によって運転されている。高速性と低騒音性を両立させるため、先頭形状は新型車両が登場するたびに進化を続けており、先頭部以外にもパンタグラフをはじめ随所に空力的な工夫が施されている。
高架橋やトンネルなどが多く、踏切も無いEHS.EXPでは、通常の鉄道よりもさらに定時性が高く、年間16万本以上の列車が運転される一号線でも平均遅延時間は24秒に留まる。また20年以上に渡るIHSの歴史の中で、車両や線路の施設や設備の異常、運行側の不手際等に起因する乗客等の死亡事故は一度も発生していない。
最大速度は一号線の旅客営業列車で340km/hであるほか、高速貨物輸送列車で270km/hと非常に高速な長距離大量都市間輸送を実現している。従来鉄道では夜行列車で結んでいたゴッデス・アイゲネス・ランド〜フランスタイン間では三時間と大幅に短縮され、長距離都市間貨客輸送の主軸を船舶や航空機などから鉄道へ移す大きなきっかけとなった。