ビザンツ・ギリシア帝国に属するエーゲ海の島。東エーゲ海諸島の中でもビザンツ帝国時代の面影を最も色濃く残す島で、特に有名なのが世界遺産にも登録されているネア・モニ修道院である。11世紀以前に描かれたフレスコ画が残る修道院はギリシア内に3つあるがその内の一つで、八角形の教会とそのモザイク画は、当時のギリシア建築でも最高の出来栄えと評判が高い。
この島がギリシア領となった際には将軍が上陸し、直々にオスマン帝国の国旗を燃やし、その旗の燃えカスの上に立ちビザンツ・ギリシア帝国の国旗を掲げている。将軍はその後の式典で「我らが先祖が残した文化は野蛮人達に占領されていようとも変わらぬ姿を残している。我らが先祖の文化は、意思は! 野蛮人ごときに踏みにじられる事はないのである!」とトルコ人がいかに野蛮な存在かを説明しつつビザンティン文化の素晴らしさを語っている。